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zoom RSS PSY・Sのアルバムレビュー(その9−2)

<<   作成日時 : 2005/09/06 22:34   >>

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 今回も別の雑誌のインタビューをアップして、このインタビューの途中で松浦さんがこのアルバムの曲について語っているのでこのアルバムのレビューを挟む形にします。
 後から見るとやることは全てやったというのが納得できるんですが、この時はまさかこれで終わりとは思わなかったですねえ・・・(笑)。
 では、インタビューをどうぞ・・・。


−いつの間にか、活動10年目を迎えたPSY・S。進退を繰り返すだけの日本のポップミュージック界にあって、常に新しいサウンドと方向性を示してきた彼等の、9枚目のアルバムが完成した。
 完成目前での破壊も良しとしなければ、良いものはできない、と腹をくくった松浦の作業は、昨年2月から始まったものの遅々として進まず、記録的な暑さだった夏に耐え、秋にまで及んだ。十分に煮詰められた緻密なサウンドと、豪華な作詞陣。グラミー賞エンジニア、ニールドーフスマンのミックスダウン、ドナルドフェイゲンも手がけたスコットハルによるマスタリング。そうして完成したニューアルバム「EMOTIONAL ENGINE」への思い入れを、彼独特のユーモアを交えながら、松浦雅也は語ってくれた。
−新作で重点を置いたのはどういう部分ですか?
松浦◇ここ2〜3枚は、歌をちゃんとやりたいっていうことがあって、サウンドの面白みみたいな部分はちょっと影を潜めてたんですよ。それはそれですごく面白いことがいっぱいあったんだけど、僕の中では、どうしても疑問に思うことが出てきて、それにメスを入れたっていうのが今回のアルバムなんです。例えば、打ち込みで音楽を作る時って、最初にどんな曲にするかが当然決まっていて、完成するまでの間にその原型を壊さないようにしていく。でも、僕のように100%打ち込みでやっていくケースの場合には、途中に大どんでん返しが起こりえるようなダイナミズムがあって、実はそれが最も面白い点だと思うんですよ。ただ、50%まで出来上がったものを台無しにしてしまうには、相当の勇気がいるんですけど。
−今まではそれを抑えていたんですか?
松浦◇今回みたいなやり方をしていくとどうしても、動機が薄いものとか途中でその意味合いが変わっちゃうものとかっていうのは生き残れないんですよね。それでも、こんな感じでって思ってたものを大事にすれば、完成品に至れるだけの客観性も手癖も、僕は持ってるわけですよ。だけど、やっぱりそれを排除するべきだと改めて感じたので。
−今回の動機は何だったんですか?
松浦◇今回は、スタッフから”ダンサブルなもの”(笑)っていうリクエストが出て。それを僕なりに咀嚼して形にするっていうのが入り口にあった。でもすぐに、ハウスやテクノやアシッドという、ダンスミュージックの代名詞のような音楽の”十人十色的な面白くなさ”にぶち当たっちゃって、そこから先クールにもホットにもなれない。例えば4分のバスドラに、ハイハットが”チキチーチキチー”っていってるのと、”チーチキチーチキ”っていってるのとどこかちがうんだってなことを、3時間も4時間も悩んでるのがすごく馬鹿らしくて、スタイルに日和った、動機の薄い音楽作りじゃないものっていうのが、”ダンサブル”に対する、僕の中から出てきたひとつの回答かな。
−曲の端々に、割と70年代のものを題材にしている印象があるんだけど。
松浦◇やっぱりシルバーコンベンションとか、KC&ザサンシャインバンドの初期、ジョルジオモロダーとかアバとか、そういうものが僕にとっては一番楽しいダンスものとして頭に残ってるので、それが引っ張ると出てくるんでしょうね。

9th album 「EMOTIONAL ENGINE」(Release Date − 1994.12.12)

1.Power Stone            松本 隆

 3rdの"Simulation"を思い浮かべるようなイントロで元気良く滑り出します。
−それでは何曲かポイントを伺っていきたいんですが。まず1曲目の「Power Stone」は?
松浦◇これは、始まっていきなり8小節目で転調しちゃうのがミソかな。今回は、こういう、自分の中でもちょっとイリーガルなことを全部OKにしてしまったんです。あと、コード進行が、最初がIで次がVでその次がVIで、あとII-Vで、何の変哲もない、こんな循環コードを使って曲を書くヤツが今時いるのかっていう進行ですよね。
−歌に入る前にチョロっと出てくるシンセは?
松浦◇2小節だけ出てくるシンセ?ダサいですよねーあれ(笑)。あれはObieRACKです。デビューする前の頃の、まだ地方博とかがはしりの時期に博覧会のパビリオンでお姉さんがが「今日はようこそいらっしゃいました」って言ってるような時にかかるBGMのイメージなんですよ。でも、その時ダサいなーと思ってたものを、今やっぱりダサいと思ってやれないのかなあと思って。最初にサビのその”循環コー”−コー”ド”まで言うのがもったいないくらいだから循環コー(笑)−を作った時に、これで曲はできないんじゃないかって、すごく不安でしたね。

2.Believe in Music          森 雪ノ丞
 一転スローテンポでゆったりとします。ストリングスがさらにゆったり感を増してくれます。

3.be with YOU            松本 隆
 シンセがガンガン鳴って、サイバーな雰囲気を押し出しています。シングルよりもテンポを落としていますが、これでもスピード感は十分に感じられます。つまり、シングルバージョンのテンポは速すぎるということですね(爆)。
−シングルになった「be with YOU」ですが。
松浦◇これも狂った曲なんですよねえ。サビの中とサビ以外が全然かけ離れたキーなんですよ。その気持ち悪さ。そこを気持ち悪いままやるというのがテーマになってるんです。あと、サビにいく前の2小節の処理を毎回違うのにしてる。1回目は普通にいってて、2回目は突然”モスクワ交響楽団”が出てきて、3回目は逆回転になるんですけれども、そのモスクワ交響楽団の所だけで、3日か4日くらいかかってるんですよ。
−そこはなぜ、毎回ガラッと変えようと思ったんですか?
松浦◇”なぜ”ですか?”なぜ”は僕の音楽にはありません(笑)。そうしたくなったからという以外にないですね。

4.sign
5.魔法のひとみ            サエキ けんぞう

 ”ハートのパティオで逢いましょう”のオルガンをかなり激しくした曲調で、とにかくオルガンが鳴りまくります。
6.花のように             松尾 由紀夫
 ”KOSE ヴィセ”のCMに使われていて、オルガンをメインとしたおしゃれなアレンジになっています。

7.もうちょっとだね          小川 美潮
 バンド風なサウンドで、小川美潮さんに提供するのが曲調から想像できます。
−わかりました(笑)。「もうちょっとだね」は小川美潮さん作詞ということですが。
松浦◇これはもともと小川さんに書いた曲で、デモテープの段階で小川さんに聴いてもらって話をしてたら、たまたま似たような精神状態にいることがわかった。それで詞も書いてもらったんです。
−すると小川美潮さんバージョンがあるんですね?
松浦◇あるんですけど、まだマルチのままなんですよ。
−この曲の弦のピチカートの使い方は、非常にPSY・Sらしいと思うんですけど。
松浦◇これはミロスラフ・ヴィトウス(元ウェザーリポートのベーシスト)のストリングスライブラリーの音ですね。まだ日本に3セットしかないと言われているものですけど。ひとつはカメオ、ふたつ目は冨田さんとこで、3つ目が僕。
−初期の頃からピチカートの音って印象的に使われてましたよね?
松浦◇そうですね。昔使ってたのはカーツウェル250のピチカートの音ですね。そのあといくつかいろんなのを試してみたんですけど、いまいちしっくりくるのがなくて。カーツウェルはザラつきがだんだん気持ち悪くなってきて使わなくなっちゃったんですよ。ヴィトウスのライブラリーはそこを完全にクリアしてくれますね。
−しばらくこれは定番になりますね。
松浦◇なると思うんですけど。ただ、いろんな奏法に分かれてファイルされていて、あらゆるバリエーションで録られているから、それはどんなケースで使われる奏法かっていうのをある程度経験的に知っている人じゃないと、使いこなすのはちょっと難しいかな。

8.月夜のドルフィン          松本 隆
 この曲は裕木 奈江さんに提供しています。裕木さんバージョンは窪田 晴男さんがアレンジをしていましたが、ボーカルのせいかもしれませんがこの曲よりさらに浮遊感があります(笑)。・・・ので、興味のある方はこちらも聴いてみてください。
−「月夜のドルフィン」は、ローズのソロが出てくるのが、それまでの流れと対照的で、意外だったんです。
松浦◇最初はここにもっと音がいっぱい入っていて、別の間奏になってたんです。ローズのありようって、こういう、空間の埋まってしまっている曲の中で花開くものではないわけじゃないですか。でも、ある日突然そうしたくなって。僕の感じでは”ガジガジしたアコヤ貝をパコッて開けたら真珠がポコッと入っていた”というイメージ。

9.雨のように透明に          サエキ けんぞう
 イントロにハープが、間奏にストリングスが登場して豪華な雰囲気の曲です。スネアが入ってないので淡々としたリズムで抑揚がなく、緩やかに曲は過ぎていきます。

10.Seeds               安則”CHAKA”眞美
 静かなA,Bメロに激しいサビの2面性を持っていて、初めて聴いたときは呆然としていました(笑)。打ち込みでここまでやれば次にやることはなかったのかもしれません・・・。
−「Seeds」の変拍子とラップという間奏は鬼気迫るものがありますが。
松浦◇これを書いたのは、ほんとに最後の方で、それまでの、ある種激しく悲惨な作業を思い返してみて、「僕のレコーディングの間奏はこれだ」というのを何か残しておきたくなったんですよ。
−そこでさらに苦しみが増えた(笑)。
松浦◇そう、全くその通りですね。このパートを作るのにやっぱり1週間くらいかかってますね。未だにステップで入力していることがすごく多いので、こういう場合のドラムやベースの打ち込み作業っていうのは、ほんとに悲惨を極めるんですよ。だから、出来上がった音を鑑賞する側になった時の気持ちを想像することなしに、この作業の過程はとてもじゃないけど耐えられない。
−もしこれをライヴでやるとしたら?
松浦◇やるしかないんですけど、このテンポではどうかなあ。8分でカウントすると245っていうテンポなんですけど、無茶苦茶ハネてるんですよ、実は。”タタタタ”って聴こえるでしょ。でもこれの半速バージョンだと”タッタタッタ”っていうふうに鳴ってるんですよ。それが245まで速くなると、ほぼ8分の感じで聴こえちゃう。これが普通の8分のまんまだと全然面白くないんですよ。

11.Lotus
 やることをやり尽くした・・・そんな感じで最後の整理体操みたいなエンディング(笑)でアルバムを閉じています。
−最後はインストで締まるわけですが。
松浦◇ピンクフロイドのアルバムのアタマにアコースティックだけで歌う変な曲が必ずついてますよね。ああいう感じのものを作りたくて、最初やってみたんですけど。アタマに置くほどのものにならなくて。もうこの時はほとんど人間としては機能してない状態だったんで(笑)。ショパンが「雨だれ」を書いた時の話で、病気の転地療養先で曲を書いてる時に自分の手からピアノに向かって雨の雫がしたたり落ちるのを見たっていう話があるんですけど、それに近いような状態でしたね。何か別の世界のものを見ていたような気がします。そこまで自分を追い込まないと、本当の自分の姿が見られない。そういうことを確認したということが最大の成果でもあり、最大に恐ろしいことだなと思ったりもしました。

−松浦さんの持っているこのアルバム全体のグラフィカルなイメージは?
松浦◇今回は曲を書く作業の間ずっと、Macに入ってるクイックタイムのムービーを観ながらやってました。この前作ったCD-ROMに入れた、ライブラリーの一部で、ジェットコースターに乗っているようなCGの簡単なループなんですけど。それを常に出しながら。自分の気持ちがひとところに止まろうとすると、それを観て、安定しないように仕向ける。NYにもMacを持っていったんだけど、ニールに観せたら、「おお、これは面白い、俺のミキサーの間にセットしてくれ」とか言って、それを観ながら「うーん、イメージが湧くなあ」と言ってるかと思ったら、「松浦、悪いんだけど気持ち悪くなってきたからやっぱり外してくれるか」って(笑)。

−全体的にアナログ系の音が増えましたよね。
松浦◇そうですね。シンセっぽい音が多いですね。大した理由はないんです、それも。
−Vintagekeys plusは松浦さんも結構使ってらっしゃいますよね?
松浦◇それは意外ですねえ。Vintagekeysっていうのは、元のキーボードの代用品としてはあれ以外ないですからね。そういう意味では、ある種圧倒的ではあるなとは思ったんですけど。
 僕は録音する時はラインじゃなくて必ずスピーカーを経由して録る方向に落ち着くことが多いですね。やっぱり、どうしてもラインだと弱いというか薄いというかリアルじゃないんですね。僕はオルガンでもピアノでも何でもスーツケースのスピーカーを使って鳴らすんですよ。あれが一番歪みもきれいだし、鳴りが太いから。

−今後の課題は?
松浦◇マルチメディア的な活動の作品が海外でリリースされたりっていう状態になってきてるんで、純然たる音楽活動とそっちの活動の部分が−僕の中では全然区別してないんですけど−融合するような形でやっていきたいなと思っています。
−現在ある機材ではまだ松浦さんのイメージを表現できないというのはありますか?
松浦◇ハードウェアにしてもソフトウェアにしても、人が作った発想に自分が触れることで何か新たな発見をしたり、自分がアシストされてることがあると思うんです。何もなければただの弱い一人間である”私”が、音楽の方法論を身につけて、多少なりとも自分のイメージを大きくしたり、強くしたりするためにそれを使っているんで、僕のイマジネーションがハードやソフトを上回っているかどうかっていうことではないと思うんですよ。面白いものに出会えるのは楽しいことですから、究極の−昨日の究極は今日のゴミなんですけど−こんな楽器があったらいいなって思うこともありますけど、それができたからといって、僕の夢が実際にかなうかっていうと、そうでもないような気がするし。何を使ったとしても、最終的に聴いているのは音楽ですから、そこは不思議ですよね。
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